心の越境とはパンツを脱ぐことに似たり
このエントリは、 DevLOVE Advent Calendar 2014 「越境」 - DevLOVE | Doorkeeper 12/3分の記事です。
なんかもう出オチのようなタイトルですが、気にせずいきましょう。
自己紹介
S-Kic(キク)と申します。
普段はC++やC#でプログラムを書いたり、チームリーダーをするようなお仕事をしています。 趣味はイラスト描きで、DevLOVEではDevLOVE現場甲子園のタイトル絵などを描いたりしています。
越境のイメージ
えっきょう【越境】
( 名 ) スル
境界,特に,国境を不法に越えること。 「 -して隣国に侵入する」
実際に国境を越えるとなると物騒な話になってしまいますが、DevLOVEで言う越境は「壁を取り払う」「殻を破る」というポジティブな意味で使われていると思っています。
私が「ポジティブな越境」と聞いてまず思い浮かぶのが、ベルリンの壁が壊れた瞬間の映像だったりします。人と人とを隔てていた壁が壊れ、お互いが手をとる距離まで近づくことができた、あの瞬間です。
人と人の間の壁には、物理的な壁だけではなく、心理的な壁もあります。
チームで開発をしている方には、むしろ心理的な壁の方がお馴染みなのではないでしょうか。
心の壁を越える
私自身、仕事・プライベート問わず、チームで動く時には心の壁を意識することが多くありました。
メンバー同士のコミュニケーションはもちろんですが、私自身がいわゆる「コミュ症」であるため、
人との間に勝手に壁を感じてしまい、話しかけるのに物凄く勇気を出す必要があるような状態でした。
そして、なんで自分はこんなに人と話すことが苦手なのだろう、と悩んでいました。
そんな時、ある人から、タイトルの言葉を教えてもらったのです。
「心の壁はパンツと同じようなもの。そうそう相手に言われたからって脱げるようなものじゃない。信頼しあった仲で、脱いでも大丈夫な場所でないとね。」
確かに…。
初対面の相手と一緒に風呂に入ることになり、部屋の中で「お前も脱げよ!俺も脱ぐから!」と言っただけで、相手がすんなりとパンツを脱いでくれることは、まずありません。
- 銭湯のような脱いでもOK、むしろ脱がなきゃという場所で
- まず自分が脱いで風呂に入り「気持ちいいからお前も入れよ!」と誘う
このような状況になって、初めて相手も「脱ごうかな」と思えるのではないでしょうか。
(特殊な嗜好を持つ方には、また別のアプローチがあるとは思いますが…)
脱いでみよう
パンツの例えを知ってから、話すことが苦手だと思う感覚を具体的に捉えることができ、 私の考え方や人への接し方も変わりました。
思い切って自分の心の壁を取り払ってみること。
誰が意見を言っても受け入れられる環境をつくること。
そうすれば、相手の壁も薄くなるかもしれない
そもそも相手の壁自体、無かったりするのかもしれない
このように考えるようになってから、心理的な壁がなくなった…とまでは言い切れませんが、 確実に自分の壁は薄くなりました。心の壁の感覚を把握したことで、もしかしたら相手に受け入れてもらえないかも、という過剰な恐怖感も少なくなったように思えます。
相変わらず、人に話しかける切っ掛けをつかめずにオロオロすることはありますが、 いつかスマートにパンツを脱げるようになることが、密かな目標です。
〆
以上、私がよくSNSなどで「パンツを脱ぐ」と書いている理由でした。
…あれ? そもそも何の話だっけ?
次回 12/4は yohhatu さんです。
最近は、DevLOVE関西やお仕事で日々地域を越境されているという印象が強いです。
よろしくお願いします!