誰にでも現場がある、現場同士は反応する
このエントリは、DevLOVE Advent Calendar 2013 「現場」 (http://devlove.doorkeeper.jp/events/7039)の 21日目です。
自己紹介
はじめまして(の方がほとんどだと思います) S-Kic(キク)といいます。
仕事では小さな独立系SIerで、小規模なプロジェクトのリーダ兼プログラマをしています。 コミュニティでは、Togetterまとめを作ってたり、イラストを描いていることが多いです。
先日もDevLOVE現場甲子園のイラストを描かせて頂いたので、私自身よりも アイコンやイラストの方が、みなさまのお目にかかる頻度が高いかもしれません。
今回は、自分が持っている現場のイメージからスタートして、普段思っていることを書いてみたいと思います。
それぞれに現場がある
自分が「現場」と聞いて思い浮かべるイメージは、『最前線』。
何かを実行する時に、今まさにそれを行っている場、それが私にとっての「現場」です。
そのイメージを持って周りを見てみると、人の数だけ異なる現場があります。
さらに、その人の持っている役割に応じて、それぞれ現場が変わります。
たとえば、Aさんが、
- 昼間はIT系の会社で開発のお仕事
- 夜は帰宅したら子供の面倒を見て
- 余暇は勉強会に精を出す
というライフスタイルを送っている場合、Aさんの現場は、
- 仕事における開発の現場
- 家庭における育児の現場
- コミュニティにおける自己研鑽の現場
と言えるのではないでしょうか。
現場は影響しあっていく
それぞれに現場があるなら、人が活動する場面=ひとつの現場、 更に人が集まっているこの社会を「現場の集合体」であると考えてみます。
人が動くとき、その人が接点となり、所属している現場と現場がつながります。
我々が動く度、それぞれの現場に影響が生じていきます。
仕事の影響が家庭に
家庭の影響が趣味に
趣味の影響がコミュニティに
コミュニティの影響が仕事に
ここで言う影響には、良いものも、悪いものもあります。
ひとつの現場を良くしようと思ったら、その現場内での改善も然ることながら、
他の現場の影響も無視できません。
私は、これらの影響を良いものにしていくことで、現場同士の好循環が生まれる、 というのがベストな状態だと思っています。
好循環を加速せよ
上記のような想いが根底にあるためか、自分がプロジェクトチームを持つときは、 「現場同士の好循環」を意識せざるを得ません。
お客様の現場と開発チームの現場をつないでまわすのは勿論のこと、 各メンバーがそれぞれ持っている現場との好循環も、チームが良くなっていく、 育っていくためには欠かせないのです。
そのためにも、以下の点を意識し、日々のプラクティスへ落とし込んでいくことは
忘れないようにしていきたいですね
(上手くまわせているかは、また別の話ですが…)
多様性を認めること
- メンバーの特性、(可能な範囲での)家庭環境、趣味、思考、価値観を把握する
- 理解できなくても、その人の在りかたを把握する。
目的・目標を共有すること
- メンバーと到着地点(目的)、経由地(目標)を常に確認して進む
- 対面、メール、壁に張る、隙あらばいつでも実施
情報の伝達をスムーズに行うこと
- 公開して差し支えない物は迷わず展開
- 報連相するなら、シュウカク(周知・確認)も!
忌憚のないフィードバックが得られる環境をつくること
- ふりかえりを楽しい場にする
- 「試しにやってみる」ダメだったらそれも貴重なフィードバック
今のところ、手法については、アジャイル開発からつまみ食いをして 運用しているものが多いですが、今後よいものが出てきたら乗り換えていくと思います。
〆
うーん。特定のコンテキストに偏らないようにと思っていたら、かなりゆるふわな話になってしまいました。うは。
所々に、自分の立場や家庭環境、新人の頃に読んだ本の影響が滲み出ていますね。
これも各現場が影響し合っていることの証なのかもしれません。
みなさまの現場が好循環で満ち溢れることを願って、本日のエントリを〆させて頂きます。
Next Day
次は yohhatu さんです。
周りを巻き込んで現場を変えていこうとするスライドには、とても勇気づけられました。
素敵な現場のお話に期待です!