XP祭り2012 〜 ソーシャルチェンジ! 〜 に参加しました #xpjug
昨年から参加し始めたXP祭り。
自分にとって、勉強会・読書会参加の起点がアジャイルサムライ新宿道場ならば、イベント参加の起点はXP祭りだったりします。
私は1年間で何か変わったのかな…。
一年前の自分↓
今回の自分↓
あああやっぱり無茶だったか。会場到着が30分ほど遅れそう…果たして希望のセッションには出れるのだろうか? |
ちっとも変わってねぇええぇぇえぇぇー!!
変わったのはスマホのOSだけかよ!
まぁ、おバカもほどほどにしまして…。
公式サイトは、
http://xpjug.com/xp2012/
全体の流れと雰囲気はTogetterからどうぞ。
2012/09/15 XP祭り2012 Vol.1(前日まで~本編午前)
http://togetter.com/li/360397
2012/09/15 XP祭り2012 Vol.2(本編午後:コンテンツ祭り)
http://togetter.com/li/372845
2012/09/15 XP祭り2012 Vol.3(本編午後:基調LT以降)
http://togetter.com/li/372846
以下、参加したセッション等のメモと感想でお送りいたします。
A-2 アジャイルコーチ・ラウンドテーブル
セッションの概要はこちら
http://xpjug.com/xp2012-contents-a2/
アジャイルコーチの方々に、アジャイル開発を行う上での悩み等を打ち明け、ご意見を頂こうというコーナー。
現場でスクラムマスターをしていたり、導入のお手伝いを生業としている方々ばかりなので、一言一言に説得力があります。
自分は30分強の遅れで受け付けに滑り込んだため、途中から拝聴することに。
以下、聴講時のメモです。
★(議題不明…スミマセン)
- エンジニアリングの部分が空洞化してる
→XPが担っていくのでは。
- 大きい企業は外から動かしやすい
→コミュニティの力が大きい。産業界としては重要
- 現場と結び付いている人とそうでない人が分かれている。
- 人を人として扱うのがアジャイル。
→意味がない、というのは思い込み
→現場に適用するなら「ちょっとだけ試させて?」
→牛尾さんが突如のロールプレイ提案w UST録画で見れるか?
→ラポールを形成する。
シンクロする動作で垣根を低くしてから、相手の価値観を聞きだす。
→まず価値を考える。
→相手の不安に対してアピールする。
→ペアプロは、実装の時間が増える(2倍にはならない)が、
バグの出る数は少ない。説得材料としてデータは有用なツール。
⇒でもウチはね…と言われた場合はどうする?
⇒部下を信頼する。上司は結果責任を負う。手柄は上司にもあげてね。
権限委譲重要。「一人で抱え込まなくてもいいんだよ」
★どーしても上手くいかなかったケースは?
- 危機感がない人たち。
→くじけると、今までのやり方でいいや、となる。
#自省しないとなぁ。かつてのやり方を蒸し返すな!窓から投げ捨てろ!
- すべてが上手く行かない、という前提で実施する。
→能力の問題ではない
→このままでいいや症候群の人にたいしてはどうしたら?
→興味を持ってくれる人が一人いれば!
→二人以上ほしいね(一人になっちゃったときに折れちゃう)
#身につまされる…折れるよ、ホント。自分は勉強会に逃げてマインドを保った…。
★自社開発のアジャイル開発で上手くいったところは?
- チーム内のコミュニケーションがよい。
→N社はプログラミングが弱いので、コーチ呼びますw
→スライド見てね by牛尾さま
- ペアプロ浸透の壁は?
→担当外の機能に関心を持たない。助け合わないことがある。
⇒タスクの割り当てを工夫してみたら?ペアプロを見込んでアサインする。
#旧式で言えば、主担当、副担当のような感じ?
→若干のバッファを持って見積もる。
→チームを説得する必要はあるのか?
⇒まずはペアプロの導入自体が必要かを考えてみて。
→アジャイルは個人へのロックインがあわない。
人事評価が絡んでちゃダメ。他人を助けたら評価する。
360度評価が望ましい。
- 社内の品質基準とお客さんの品質基準に関連はない。
→本当に必要とされている物はなにか?過剰品質になってないか?
#独自プロダクトを作ってる企業だとまた違ってくるのかな。
★Doing Agile から Being Agileにするには?
- 企業全体にアジャイルを広げるには?
→シュナイダー文化モデル:
ほとんどの企業はコントロール思考で安定している。
あとはブログ読んでね!
→企業文化がぶつかっている→結局ぶつかってるのは人。
壁をつくらないで!
★技術レベルが課題となっているチームへの対応
#牛尾さんのロールプレイきた!
- 勉強する気がない、やれない、やらない。
→結局は不安が大元。
→一度、成功体験をさせる。ワークショップ重要。
→テストを書く文化をいれる。
必然的にコードの構造化、設計を意識するようになる。
→継続的デリバリー、デプロイの自動化。
→バーンダウンしているから、物ができているから
上手くいっているとは限らない。つねにカイゼン!
→チームに技術レベルが高い人がいない、という問題もある。
#ケントベックとペアプロ…じゃないけど、五十六メソッド有効。
- コードリーディングをしてみる。ThoughtWorksから出ているものとか。
- チームを解散しない。
#だよねー。だよねー。やっぱチームの重要性を説いていくべきだな。
- 自分だけが離れていくケースは?
→コーチが離れて元に戻ってしまう場合は、離れるのが早すぎる。
→徐々に経験と権限を委譲していく。
→スクラムマスターがいなかったら、他の誰かが肩代わりできるように
なるのがベスト。自己組織化。
→スクラムマスター同士で勉強会をする。社内でコミュニティーを作る。
★アジャイルを組織全体に浸透させたい場合、失敗について寛容でない面をどうやって変えていくか?
- 責任だけとれ、おわり。やるのは現場。結果で見せろ!
→1個目は簡単。2個目は大変だよ。
→コネ(タバコ部屋)を利用する手も。上下から押し潰せ。
- 課題の分割。今のやり方でも失敗するんじゃない?
→失敗したくない原因の分析。
- 相手の不安を受け止めて、そこを上手く説明する。相互理解。
- 自分が責任をとりますで進める。政治力、上を動かす、説得する。
→他、アジャイルを練習するための失敗してもいいケースで試す。
まずはやってみる。
- あの手この手。自分にもう打てる手がないのは力不足。
→手を増やせ!力をつけろ!
- ロジック×納得度=ファシリテーション
→ちゃんとロジカルに説明すること。
→相手の不安に対峙すること。
⇒どうしても変わらなければYahooに転職するとか。待ってますw
- 中間管理職パターン。頑張りましょう。
→常に誠実であれ。
→縁があって上に来た人は全力で支える。
縁があって下に来た人は楽しく過ごせるようにする。
- 普遍のもののような。最終的にはアジャイルかどうかは関係なくなる。
→いかに良くするか。何に対してコミットするのかが重要。
C-3 状況打開力を叩き上げるTOCfEブートキャンプ【ワークショップ】
ワークショップの概要はこちら
http://xpjug.com/xp2012-contents-c3/
最近、再び脚光を浴びてきたTOC(制約条件理論)。
TOCfE(TOC for Education)とは、教育のために、TOCの根幹となる部分を凝縮し、誰でも扱える形にしたものだそうです(超意訳…)
TOCfEの詳細は、以下のURLからどうぞ。
http://tocforeducation.org/
今回は、TOCfEの3つのツール「ブランチ」「クラウド」「アンビシャス・ターゲットツリー」のうち、3名のグループで、クラウドの作成を行いました。
クラウドの各要素をひねり出すのが難しく、最後まで書ききれなかったのですが、メンバーそれぞれの立場が違っていたため、自分が見えていなかった角度からの意見が数多くあって有意義なものとなりました。
クラウドは対立の解決策を見出すために使われる手法なので、本当に立場が異なるメンバーで行うと、もっと時間がかかりそうな気がします…。
この日作成したクラウド(未完成)
今後、時間を見つけて完成させたいです。
C-4 マチコ先生の白熱風教室 in Waseda.univ 〜45分で分かるBABOK:序章〜【ディスカッション】
概要はこちら
http://xpjug.com/xp2012-contents-c4/
あのTV番組、白熱教室風に、BABOKとアジャイルを軸にしたテーマでディスカッションを行います。
自分はBABOKをほとんど知らずに参加したので、最初にBABOKとはなんぞや?の簡単な説明があると良いと思いました。
このディスカッションは、問いかけに赤と青のカードで答え、その立場でディスカッションを行うという形式のため、記録を取ることができません。
そのため、まとめ職人 @shinyaa31 様が、まとめを作成してくださっています!
http://d.hatena.ne.jp/absj31/20120916/1347922048
ちなみに、自分は「なでしこ発言の者」です;
他にもいろいろ!
上記セッション以外にも、
(川口さん、@JibrielShibataさん、瀬宮さん、たのっちさん、中込さん、ながせさん、
@HIROCASTERさん、@mnagakuさん、@ayaya1024さん、水越さん、yana_3さん)
- 野良LT(崇原さん)
他、書籍・ノベルティのプレゼント、頒布スペースに懇親会と、今年も盛り沢山な内容でした。
なお、今年の戦利品は以下の通り。
★頒布物
電子書籍の頒布です。
読めばLTの最高レベルまで辿りつける!とか。
アジャイルに対する思いを綴ったコラム集の第2弾。
自分は仕事の合間の息抜きに読んでたりします。
- Mountain Goat 社製プランニングポーカー
滑るような手触りが心地いいカードです。
4組分しか入っていないので、プロジェクトに4名以上いる場合は…あとは分かるな?w
「アジャイルマインド」にテーマを絞った同人誌です。
こちらも、仕事の息抜きに読む予定です。
★書籍・ノベルティプレゼント
毎度お馴染み(?)協賛企業・コミュニティ様たちからのプレゼントです。
今年は早い者勝ち枠で、
- 作者: Josh Carter,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/08/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 60回
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を頂きました。
初参加の人には優先的にプレゼントがあるので、来年は是非、自社の社員を誘ってみたいですね。(ちらりと話をしたら食いつきが良かったのでw)
〆
そうそう、最初におバカな出だしとなりましたが、去年と明らかに違うことが一つありました。
それは、会場で知り合いに沢山会えたこと!
去年は右も左も、他の人の顔もハンドルも分からない状態で、独りで行動していたのですが、今年は様々なコミュニティで会った人達と言葉を交わし、また、懇親会で新たな知り合いが増え…。
昨年の自分からすると、とても考えられなかった状態です。
1年の間に、自分の世界は確実に広がっていたようでした。
もちろん、来年も参加の方向で!
…懇親会の流れから、ただの参加者で無くなっている可能性も少なからず…?