蛙のつぶやき

Twitterのつぶやきを補足。システム開発、プログラム、ガジェット、趣味、地元話など。

第10回 TFSUG : ざっくりわかるScrum and Team Foundation Server に参加しました。

TFSユーザーグループ初参加!

TFSに関しては、昨年のXPXでセッションを聞いたり、資料を読んだりしているというド初心者なので、今まで手を出しづらかったというか、足を伸ばせなかったというか;
今回はTFS初心者の自分でも参加しやすそうだったので、申し込んでみました。


こくちーず(http://kokucheese.com/event/index/43281/
Toggeter(http://togetter.com/li/338616


今回も、気になる部分を箇条書きでお送りします。


本編

講師は@様。
http://www.ryuzee.com/contents/blog/5828
で当日の資料と概要を公開されています。感謝。


スライドの最初の方では自己紹介と恒例の各種宣伝が。

宣伝その壱

2013年1月15~16日に、Scrum Regional Gathering Tokyo 2013 が開催されるそうです。

予定を空けておこう!


宣伝その弐

書籍の宣伝も。スライド上で紹介されていたのは、アジャイルソフトウェアエンジニアリングだったのですが、

アジャイルソフトウェアエンジニアリング ~ 基本概念から継続的フィードバックまで (マイクロソフト関連書)

アジャイルソフトウェアエンジニアリング ~ 基本概念から継続的フィードバックまで (マイクロソフト関連書)


本来は、

How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜
http://tatsu-zine.com/books/howtochangetheworld

だったようです…。


Scrumについて

ここで説明する内容は、スクラムガイド に記載されています。是非一読を。

スクラムガイド(PDF)
http://www.scrum.org/storage/scrumguides/Scrum%20Guide%20-%20JA.pdf


 →リソースと期間で、作成する物に対する総量規制を行うイメージ。

  • 近年、開発速度は爆速、領域はよりチャレンジングな物に。予測精度は…高いはずがない。
  • 顧客の要件が本当に欲しいものと一致している場合、アジャイル的な手法を用いる必要はない。
  • 本来、プロダクトオーナーはチームを選べる。だからチームを信頼するんだよ。
  • ムダなものを作ることは、なにも作らないより悪い。
  • 会社の上下関係を開発チームに持ち込まない。
  • 自己組織化 = 最良のやり方を自分たちで決める。
  • 出荷可能とは?

 →何をもって出荷可能とするのか?の共通理解が必要。

  • チームでモノを作る

 →連帯責任
 →チームの状態はデイリースクラムで確認。
 →進捗だけでなく、メンバーの状態も確認する。
 →朝会は15分1本勝負で! 1時間とかダメよ。

  • スプリントレビュー

 →開発チームの成果物をプロダクトオーナーに確認してもらう。
 →必ず必要。

  • フィードバックループ

 →頻繁に確認と調整を行う。
 →ふりかえり。


スライド内に、何度か「会議体」という単語が出てきたのですが、やっぱりスクラムは、対話・コミュニケーションの積み重ねで進むプロセスなんだなー、と思いました。


ワークショップ

ここまでの内容をA4用紙1枚にまとめます。

f:id:s-kic:20120717191823j:plain

※描いてる最中に思ったんだけど、Scrum双六とか作ったら面白いかも…。


TFSについて

  • Scrumテンプレートの一部にXPの概念が混ざってる!

 →アジャイル開発において、テスト自動化は必須。
 →小規模リリースの度にテストをするので手動ではコストが高い。
 →アジャイルとかWFとかではなく、ソフトウェアのライフサイクルを考慮した結果の話。

  • 使い方

 →スプリント期間を設定する(一週間単位)
 →プロダクトバックログを用意する
 →各プロダクトバックログアイテム等はVisualStudio上で閲覧可能。

 →作成期間・見積もりはチームの能力で決まる。

  • プランニングポーカー

 →見積もりをスピーディーに終わらせることができるツール。

  • プロダクトバックログの管理

 →Excelをクライアントとして使用できる。
 →アイテムを自動印刷して壁に貼るとかも。
 ※アナログの利点も享受できる。

  • タスクの入力

 →タスクを着手するときに実施者がサインアップする。
 ※担当者があらかじめ割り振られていると、自分に降られたタスクしかやらない人がいるので。

  • 妨害項目リスト

 →チームの障害になる事象を登録する。
 →優先順位重要!
 →チームで解決できないことはScrumマスターの出番!

  • 注意!!

 →ツールを使うことで対面のミーティングがなくなるわけではない。

  • ふりかえり

 →TFSのレポート機能で各データが抽出できる。

  • まず試してみたい!

 →web上でとりあえず試せます。
  Team Foundation Service Preview( https://tfspreview.com/

 ※長沢様のブログで、Team Foundation Serviceの解説がありました。
  http://softwareengineeringplatform.com/articles/team-foundation-service-for-a-star/


  • ScrumもTFSも目的達成のの道具!!

 →自分で絵にかけないプロセスをつかってはいけないよ。


Q&Aのお時間

  • メンバーのスキルレベルにばらつきがある!よい方法は?

 →最初のスプリントで教育、だんだん実践する方向で「育てる」


  • TFSのタスクボードが殺風景だけど…。

 →タスクの色を変える、カスタマイズ機能などが欲しいですね。
 →MSさんお願いします。
 →現在は、項目名に★をつける、緊急というバックログを作る、などで対処してます。


  • 見積もりが相対的というが、対象がない場合は?

 →どれかひとつの項目を基準として、それとの相対とする。
 →わからないのは最初だけ。次のスプリントにフィードバックする。
 →できれば、期間とリソースを固定して、精度をあげていく。
 →一括請け負い、金額固定には不向きです。
 →お客さんの考え方を変えていくことも必要。


  • じゃあベターな契約形態は?

 →準委任。


  • 初めてスクラムをする場合、オススメの規模は?

 →最初からでっかいのはダメです。
 →5人前後がベスト。
 →3人、4人は能力による。タスクが1人に片寄るようではいけない。



プレゼントのお時間

じゃんけん大会によるプレゼントのお時間。
今回のプレゼントはプランニングポーカーが3つ。書籍が3冊。
ryuzeeさんの宣言を見事に信用せず(笑)勝ち残ることができました。

やっと(?)プランニングポーカー頂けました。ありがとうございます!



初めて参加するコミュニティで、TFSを触ったこともないド初心者状態でしたが、とても分かりやすい内容でした。
業務でTFSを触るのは、まだ先になりそうな気配ですが、書籍を読みつつ、Express版を触りつつ、導入の機会をうかがおうと思います。

ウチの職場で欠けてるのって、品質管理と継続的デリバリーなので、最適だと思うんだよね…。